お父さん、単身生活を満喫でタグ「オスカー・ワイルド」が付けられているもの
「ドリアン・グレイの肖像」を読み始めたところ、オスカー・ワイルドがらみで、あいかなさんからフォスターの「モーリス」を教えられました。
そこで、早速アマゾンで買ったのですが、古本なんで、たった1円でした、手数料送料込みで400円足らずですがちょっと面白い本です。
ワイルド、フォスターというとソドマイトを語ることになるのかも知れませんが、読み始めたところでは、小学生時代に読んだヘルマン・ヘッセ「車輪の下」を思い出しました。
「モーリス」はまだ本筋まで読んでいないのですが、いつもの癖で枝葉末節から興味が沸いて出ます。オスカー・ワイルドはオックスフォードの出身、フォスターは、ご存知(ってか私が何度も書いているってだけですが)あのJ・M・ケインズなどが参加するブルームズベリーグループの一員ですから、当然ケンブリッジの出身です。だから、「ドリアン・グレイ」に出てくるヘンリー卿と画家はオックスフォードの出身で、モーリスはケンブリッジの出身です。
「ドリアン・グレイの肖像」ではオックスフォードについては、全く語られませんでしたが、「モーリス」はケンブリッジのことについて、かなり詳しく描写されています。予備的な学校からパブリックスクール、そしてケンブリッジに進んだモーリスですが、どうもそういう学生ばかりではなかったということも書かれています。カレッジの寮に入ったケンブリッジに入学してから一年も経ってからのことで、そんなことがわかるのも面白い。
モーリスがケンブリッジで最初に影響をうけたのはトリニティーというカレッジの学生です。モーリスのカレッジの名前については触れられていないのに、トリニティーはかなり優秀なカレッジであることで有名なのでしょう。あの「虚栄の市」のサッカレーもインド出身(アングロ・インディア)ですが、フォスターよりかなり先輩のケンブリッジ大学トリニティーの出身です。
さて、まだこれからが楽しみだ(^_^)
そこで、早速アマゾンで買ったのですが、古本なんで、たった1円でした、手数料送料込みで400円足らずですがちょっと面白い本です。
ワイルド、フォスターというとソドマイトを語ることになるのかも知れませんが、読み始めたところでは、小学生時代に読んだヘルマン・ヘッセ「車輪の下」を思い出しました。
「モーリス」はまだ本筋まで読んでいないのですが、いつもの癖で枝葉末節から興味が沸いて出ます。オスカー・ワイルドはオックスフォードの出身、フォスターは、ご存知(ってか私が何度も書いているってだけですが)あのJ・M・ケインズなどが参加するブルームズベリーグループの一員ですから、当然ケンブリッジの出身です。だから、「ドリアン・グレイ」に出てくるヘンリー卿と画家はオックスフォードの出身で、モーリスはケンブリッジの出身です。
「ドリアン・グレイの肖像」ではオックスフォードについては、全く語られませんでしたが、「モーリス」はケンブリッジのことについて、かなり詳しく描写されています。予備的な学校からパブリックスクール、そしてケンブリッジに進んだモーリスですが、どうもそういう学生ばかりではなかったということも書かれています。カレッジの寮に入ったケンブリッジに入学してから一年も経ってからのことで、そんなことがわかるのも面白い。
モーリスがケンブリッジで最初に影響をうけたのはトリニティーというカレッジの学生です。モーリスのカレッジの名前については触れられていないのに、トリニティーはかなり優秀なカレッジであることで有名なのでしょう。あの「虚栄の市」のサッカレーもインド出身(アングロ・インディア)ですが、フォスターよりかなり先輩のケンブリッジ大学トリニティーの出身です。
さて、まだこれからが楽しみだ(^_^)
「ドリアン・グレイの肖像」を中間まで読んだところで、当初の感想をすこし書き直しました。まだ全部は読んでないんです。
以前だったら一晩で読 んだでしょうが、たかが文庫本一冊でも、まだ読了しません。どうして、こう読むのが遅いのかと考えたところ、この本のなかに答えがありました。ドリアンが ヘンリー卿から送ってもらった本をよんでいるところ、「その本は筋書きの無い小説・・・・・。・・・その微妙で単調な旋律でドリアンの心に白日夢が生まれ た。・・・・。」この本だけではなく、最近になって私が読んでいる小説は、筋書きの面白さではなく、言葉ひとつひとつで色々な思いが浮かぶことに面白さが あるものだから、読んでいる時間より夢想する時間が長いからなんですね。
さて、作者オスカー・ワイルドについて、彼がアイルランド生まれであること自体には、あまり意味はなさそうです、それよりやはりヴァージニア・ウルフとの共通点に興味があります。
ウルフの「オーランドー」。この主人公の名前が図らずも今回の「ドリアン・グレイの肖像」に出てきました。もともと、「オーランドー」という主人公の名前は何によるものなのか、色々と取りざたされていますが・・・。
ドリアン・グレイが画家から肖像画を贈られたあと、ある場末の劇場女優の美少女シビル・ヴェインに恋をします。そして悲劇が始まるのです。そしてシビルが 扮するロザリンドが出てくる「お気に召すまま」の第一幕第一場の冒頭、これは「オーランドー」の科白から始まるのです。恐らく、ウルフの読者もワイルドの 読者もシェイクスピア、お気に召すまま、オーランドーは常識以前の素養として知っているのが前提でしょう、これは無関係ではないと考えます。
一方、ヘンリー卿なる人物が、ドリアンに大きな影響を与える人物として描かれています。サロンに出入りして警句を発して年寄りに顔をしかめさせて人気を得 る。こういう役割は「オーランドー」では作家が担いました。17世紀の大火で、サー・クリストファー・レンがロンドンの町並みを一新させた後に女性として帰ってきたオーランドー は、自分でサロンを開きアレキサンダー・ポープの警句を楽しみました。
とはいえ小説の中で発せられる警句はワイルドが一枚も二枚も上手だと感じました。ヘンリー卿 が発する警句を抜き出して行っただけで一冊の本が出来上がってしまうんじゃないかという勢いですが、ウルフが他の小説と全く違う作風の「オーランドー」を書 いたのは、ウルフのサロン、ブルームズベリー・グループのE.M.フォースター、そしてそこで語られたであろうワイルドの影響ではないかと思いました。この辺りは、あいかなさんから教わったフォスターの 「モーリス」を読んでからにしようと思っています。
さて、これから後の半分も「オーランドー」との関連を考えながら読むことになりそうです。
以前だったら一晩で読 んだでしょうが、たかが文庫本一冊でも、まだ読了しません。どうして、こう読むのが遅いのかと考えたところ、この本のなかに答えがありました。ドリアンが ヘンリー卿から送ってもらった本をよんでいるところ、「その本は筋書きの無い小説・・・・・。・・・その微妙で単調な旋律でドリアンの心に白日夢が生まれ た。・・・・。」この本だけではなく、最近になって私が読んでいる小説は、筋書きの面白さではなく、言葉ひとつひとつで色々な思いが浮かぶことに面白さが あるものだから、読んでいる時間より夢想する時間が長いからなんですね。
さて、作者オスカー・ワイルドについて、彼がアイルランド生まれであること自体には、あまり意味はなさそうです、それよりやはりヴァージニア・ウルフとの共通点に興味があります。
ウルフの「オーランドー」。この主人公の名前が図らずも今回の「ドリアン・グレイの肖像」に出てきました。もともと、「オーランドー」という主人公の名前は何によるものなのか、色々と取りざたされていますが・・・。
ドリアン・グレイが画家から肖像画を贈られたあと、ある場末の劇場女優の美少女シビル・ヴェインに恋をします。そして悲劇が始まるのです。そしてシビルが 扮するロザリンドが出てくる「お気に召すまま」の第一幕第一場の冒頭、これは「オーランドー」の科白から始まるのです。恐らく、ウルフの読者もワイルドの 読者もシェイクスピア、お気に召すまま、オーランドーは常識以前の素養として知っているのが前提でしょう、これは無関係ではないと考えます。
一方、ヘンリー卿なる人物が、ドリアンに大きな影響を与える人物として描かれています。サロンに出入りして警句を発して年寄りに顔をしかめさせて人気を得 る。こういう役割は「オーランドー」では作家が担いました。17世紀の大火で、サー・クリストファー・レンがロンドンの町並みを一新させた後に女性として帰ってきたオーランドー は、自分でサロンを開きアレキサンダー・ポープの警句を楽しみました。
とはいえ小説の中で発せられる警句はワイルドが一枚も二枚も上手だと感じました。ヘンリー卿 が発する警句を抜き出して行っただけで一冊の本が出来上がってしまうんじゃないかという勢いですが、ウルフが他の小説と全く違う作風の「オーランドー」を書 いたのは、ウルフのサロン、ブルームズベリー・グループのE.M.フォースター、そしてそこで語られたであろうワイルドの影響ではないかと思いました。この辺りは、あいかなさんから教わったフォスターの 「モーリス」を読んでからにしようと思っています。
さて、これから後の半分も「オーランドー」との関連を考えながら読むことになりそうです。
ある方から紹介を受けて、ドリアン・グレイの肖像を読み始めることになりました。最近、ヴァージニア・ウルフの関連からジェイムズ・ジョイスを読んだため、ちょっとだけアイルランドの作家にも興味をもったことも読むきっかけになりました。
オスカー・ワイルド
ちょっと読んでみたら
オスカー・ワイルド
作者のオスカー・ワイルドについて、元々なんにも知らずに、戦前のニューヨークの劇作家かななどというイメージをもっていましたが、ここ数年で英文学大好きになって、耳年増になってくると、読んだことも無いのに、色々な知識だけはたまってきます。
まず、彼はアイルランド人であること。同性愛の嗜好があること。そのために、レディング監獄に投獄されたこと。その後パリに渡って客死したこと。
彼の出生から死は、同じアイルランド人の作家、ジェイムズ・ジョイスをまず思わせますが、生涯極貧の中にいたジョイスとは少なくとも行き方は違います。オックスフォードに学んだワイルドは、その点ではブロンテ姉妹の父親との共通点がありますね。
ヴィクトリア朝のイングランド人がアイルランド人をどう見ているかと、偏見に満ちたものです。ディケンズやサッカレーを読むとよくわかります。
そのせいもあり、ブロンテの父親は名前もフランス風に変えてアイルランド人であることを隠し、カトリックを捨ててイングランド国教会の田舎牧師として生涯をすごしました。ジョイスもワイルドも結局は故郷を捨てましたが、影を感じざるを得ません。
ところが、ワイルドはアングロ・アイリッシュであり、生粋のアイルランド人ではないため、イングランドで教育を受けたのも、インドに移住したイングランド人が子弟をイングランドの学校に入れたようなもので、ブロンテの父親のようななんとかイングランドの牧師録を手に入れたいなどというものとは違うようです。
そのようなわけで、ジョイスとの共通点より、ヴァージニア・ウルフとのそれのほうに興味があります。まず、同性愛者であったこと。その同性愛の相手が貴族の息子(娘)であったこと。そのことを小説に書いていること。
私が既に読んだ問題の小説、ウルフの「オーランドー」と今回の「ドリアン・グレイの肖像」に共通するものがあるのかどうかは、私の興味のあるところです。
ちょっと読んでみたら
一方、この小説で、登場人物の皮肉の効いた会話を読んで「あ、これはシェイクスピアだ」と感じました。彼はいくつかの戯曲を書いていますが、この芝居がかった科白は彼の持ち味でしょうか、これも最後まで読むと答えが出てくるでしょう。
翻訳で気になったのは「ヘンリー卿」。ヴィクトリア朝になると、貴族の位は金で代われるもので、そのお金は王室の収入になりました。だから、貴族の位で、 あるていどのその人の立場がわかるように表現されている場合が多いのですが、公爵なのか伯爵なのか、あるいは男爵か準男爵か。「卿」じゃわかりません。こ ういう配慮の無い翻訳は私の好みではありません。
ただ、イートン校からオックスフォードであるらしいので、伝統的な高位の貴族ではありえないと 予想します。オックスブリッジは優秀な大学ではありますが、それだけに身分の無いもの、身分があっても次男三男で牧師や軍人、弁護士などの職業につく必要 があるものなどが選ぶものです。
また、オックスフォード出の画家という設定の登場人物が何者なのかは興味のあるところです。お金持ちの女性が主催するサロンで詩人や画家は人気者ですが、なぜオックスフォードを出ているのか謎ですね。

最近のコメント
keikoko on ドリアン・グレイの肖像: 「モーリス」は映画も
kazuhisa on ドリアン・グレイの肖像: あ、やはりあれは大げ
あいかな on ドリアン・グレイの肖像: 私はユダヤ系のE・M