お父さん、単身生活を満喫でタグ「ダーウィン」が付けられているもの

暫く不在です。といっても、今でも不在に等しい状況ですが(^_^;)

一年ぶりのロンドンに行きます。今回はダーウィンの生誕200年もやっているようですから、自然史博物館にも行ってみようかなと思います。ということは、リンカーンとダーウィンは同い年?
 今も読了していませんが、ダーウィンの「種の起源」の語り口は、ある意味では非常に曖昧です。「種」とは何かさえ明らかにしていません。もちろん、明らかに出来るだけのものはなかったわけです。

  彼の時代には、例のシャーロック・ホームズが化学実験によって血液判定法を発見したり、趣味のように水酸化物を合成したりしたことでわかるように、実験による帰納法が隆盛を きわめた時代です。でも、彼の進化論は帰納法でもなければ演繹法でもありません。種の起源の証明が曖昧なままなのですが、全体の流れで人を納得させるもの であったわけです。

 彼の議論の背景には大きく地質学の知識が横たわっていますが、彼のハトの飼育経験も大きく寄与しているように感じま す。第一章「飼育栽培のもとでの変異」47ページのうち実に14ページがハトのために割かれています。ウマやウシ、ヒツジ、イヌなどお馴染みの家畜、作物 にも多く言及しているなかで、この多さは目立ちます。

 岩波文庫の「種の起原」を読み始めています。やはりよく出来た本で、まずは「飼育栽培のもとでの変異」という章からはじまっています。

 ここでは、家畜やペット、栽培されている植物などについて、野生種との違いなどのよく知られている事象について丁寧に紹介しています。このあたりが、ダーウィンの語り口なんですね。

 「相関の例の中には全く奇妙に思えるものがある」として、例えばこんな例が書かれていました。

「目の青いネコは例外なく聾である」

 岩波の「種の起原」を読み始めていて、原著を読む意味を大いに感じていますが、まだまだ、ジャネット・ブラウンの著書「ダーウィンの『種の起源』」を読み返す場面が多いことも事実です。

 ダーウィニズムという言葉から連想する暗い一面には、社会ダーウィニズムによる先進国による植民地支配の正当化などもありますが、もう一つ人種差別の正当化もあります。

 今日から、岩波文庫の「種の起原」を読み始めることにしましたが、大著でもありホームズを読むようなわけにはいかないことはわかっていますから、もう一度ジャネット・ブラウンの「ダーウィンの『種の起源』」を整理することにします。

 この本の最後に茂木健一郎さんの「ダーウィンを知ることの喜び」という文章がありまして、「それにしても、本書に描かれたダーウィンの人生はなんと魅力 的なことだろう。ダーウィンの自由で、独立独歩の行き方が眩しい。・・・・。」と書かれています。本書をよく読めば書いてあることで、ダーウィンの個性が そうさせたのではなくて、ダーウィンが生まれた国と階級とその時代が背景にあります。この本の後書きに疑似科学との批判がつきまとう茂木さんの文章があるという のは、示唆的というか皮肉ですね

 シャーロック・ホームズの人物像の概要は、第一作「緋色の研究」の冒頭で語られています。退役軍医ワトスンとの出会いは、医師の紹介で病院の科学研究室に所属するホームズと、フラットをシェアする約束をしたことからです。ホームズ病院に所属するのに医師・医学生ではないというのは、種の起源を読み始めた私にはエディンバラ大学医学部を中退したダーウィンを思い起こさせます。

 ダーウィンはウェールズとの国境に近いシュールズベリで少年時代を過ごしましたが、自伝によると、少年時代には兄と一緒に小さな化学実験室を作って、休日にはそこで実験をして楽しんだのだそうです。これは、当時のその階級の少年の典型的なことだったのだそうです。いわば、私たちの少年時代にラジオやステレオなどの電気模型を創るのが流行ったようなものでしょう。

 昨日、ある雑誌を見るために図書館に行きました。そこで手に入れたのが「ダー ウィンの『種の起源』」(ジャネット・ブラウン)たまたま、今はドイルのシャーロック・ホームズシリーズ全編を購入して読んでいるところなので『種の起 源』の出版が1859年、まさにコナン・ドイルの生まれた年ですから、当時の時代の空気を知りたいと思って読んでみる気になっていたのは以前書いた通りで す。

 直接「種の起源」を読むのも手ですが、英国文学のときの経験から「先達はあらまほしきことなり」を強く感じていますので、まずは解説書から手にしたわけです。

 私はシャーロック・ホームズばかりじゃなかろうと、トーマス・ハーディの「テス」を読み始めたのですが、読むのがいやになってほったらかしにしています。ハー ディーは人嫌いなんですね。実はオースティンの代表作「自負と偏見」のダーシーと「テス」のアレクは非常に似た立場の人です。自身には誇るべき血統はない けども、北部イングランドに興った産業革命による富により、名誉ある家系を手に入れた人の息子です。その地位に相応しい誇りをもつダーシーに対し、いやし い偽善者のアレク。

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