お父さん、単身生活を満喫でタグ「ディケンズ」が付けられているもの

 例のDVDで「デイヴィッド・コパフィールド」を観ました。今回はDVD一枚、つまり二時間程度にまとめられた映画なので、「原作どおり」とはいきませんでしたが、満足しました。感想は一言「ディケンズは名を残すだけのことはある!」です。

 今も覚えていますが、初めてディケンズを読んだのが「ボズのスケッチ」でした。去年の二月のことですね。ブログに書いているので思い出すことができます。このときのディケンズの印象はジャーナリスト臭いふざけた書き方をするやつだな。」というもので、芳しいものではありませんでした。


 「オリバー・ツイスト」では、ちょっとディケンズを見直したかな。


 「デイヴィッド・コパフィールド」はかなりの長編で、最後のところで、説教臭いまとめかたが気に食わなかったことを思い出します。

☆BBC版は評価高いね
 今夜は沢山買ったDVDの中から「大いなる遺産(ディケンズ)」を見ました。評判のいいBBCの古典ドラマですから、たった1時間チョットで数日はかかるディケンズの長編をまとめてあるのは流石です。数ヶ月前に「自負と偏見」(映画ではプライドと偏見)のハリウッド版を見たときは、「この映画だけで筋がわかるのかな?」と疑問を持ちました。人気俳優を見せるためのスターシステムの映画づくりはハリウッドお手の物ですから、それはそれでいいのでしょう。でも、私の家族の評価はとても低くて「BBC版が売ってたらかって置いてあげる」と言われてしまいました。

 エステラの成人後の役の女優が、日本のバラエティーによく出てたタレントさんに似てて、ちょっと気になりましたが、逆に有名女優を使うと、良くも悪くも他の映画の役に引きづられてしまいますね。

 「大いなる遺産」のストーリーは、ディケンズも途中で改訂していますが、結末は必ずしも小説どおりではなく、エステルとピップが子供時代のようにトランプで遊ぶということになっています。小説では、これでもかというようにピップが叩きのめされますが、映画のほうが後味がいいです。

☆Great Expactations
 ところで、日本の題は昔から「大いなる遺産」となっていますが、原題は
Great Expectationsです。勿論Expectationに遺産相続の意味はありますが、実際にはもっと広い意味で「(エステルとの結婚も含めた)大きな期待」みたいな意味です。外国の翻訳の題名ってつけるのは難しいですね。
 

 ここ数日で、7本もDVDを買いました。「ピクウィック・ペイパーズ」「大いなる遺産」「クリスマス・キャロル」「困難な時代」「デイヴィッド・コパフィールド」ここまではチャールズ・ディケンズ。実は、「困難な時代」だけは原作を読んだ事がありません。殆ど翻訳されていません。戦前に1冊だけ「世の中」として出版されましたが、あとは2000年に翻訳された英宝社の一冊だけ。

 それと、「トム・ジョーンズ」ヘンリー・フィールディング(あの「シャミラ」を書いた人)の小説が原作ですが、実は原作は読んだことがありません。翻訳も出てないんじゃないかな。でも、英国文学を読んでたらちょくちょく引用されるんで欲しくなりました。

 それと「ジキル博士とハイド氏」いわずと知れたスティーヴンソン原作です。これは読みましたが、その内容よりもロンドンの映像を見たくて・・・。

 御覧の通り、どれも英文学の映画化したものです。英国文学コレクションとして購入しました。ほとんどがBBCです。

 ヤフー・オークションで買ったんですが、どれも1000円程度。英国のスーパーでも10ポンド程度で売ってるんですが、今じゃ2500円ですからね、日本で買ったほうが安い。私が好むものはどれも、もう著作権が切れてるやつばっかりだから安いものです。そうは言っても、ちょっと人気のあるジェイン・オースティンとかは2000円を越すので、落札できませんでしたし、サッカリーの「虚栄の市」も意外にも人気があるようで、手が出ませんでした。

☆デイヴィッド・コパフィールドを読み終えました。

感想は、一言で言えば「少し物足りなかった」ということかな。

前半のデイヴィッドが生まれてからドーバーの伯母の所にたどり着くまでは、ディケンズ得意の筆が冴えて、オリバー・ツイストみたいに楽しめました。ところが、その後の物語の作りがわざとらしく感じられたのは残念。

 ジェイン・オースティンなんかでは感じることのない、ヴィクトリア朝時代の中産階級独特の感性なんでしょうか、オフザケの文体にもかかわらず、コチコチの倫理観を振り回して作っているような、中に生きた魅力のない人物が混じってて、これが祭り上げられている・・・・。

デイヴィッド・コパフィールド
 今は毎日岩波文庫本の「デイヴィッド・コパフィールド」を読んでいます。休日出勤は多いし、平日はまともに時間は取れませんので、5分冊をもう1週間もかけてやっと3冊目に入ったところです。この本を読んでからカンタベリーに行けばよかったと思っています。英国史や「カンタベリー物語」だけであの地を訪ねると、ちょっと想像から外れてしまいます。ただ、「逆も真なり」で、ロンドンもブラックヒースも知ってカンタベリーを知っているからデイヴィッドがカンタベリーで教育を受けなおしている光景が目に浮かんだのかも知れませんから、なんとも言えませんが。

 ディケンズを最初に読んだのは「ボズのスケッチ」でしたが、これはこのリンク先でちょっと書いているように不幸な選択だったようです。

 サッカレー(サッカリーとも)の「虚栄の市」は、よっぽど英国文学が好きな人じゃないと読んだことがないんじゃないでしょうか。私も今回初めて読んでいます。私が英国文学を読み始める手引きとした小林章夫さんの「愛すべきイギリス小説 (丸善ライブラリー)」にも、英国文学専攻の人じゃないと読まないだろうみたいに書いてあります。ところがなんと面白い。ジェイン・オースティンとチャールズ・ディケンズを足して2をかけたくらい面白い。実は、私が読んでいる岩波文庫の新訳は最近出たんですね。恐らく英米文学部出身の私の家内も読んだことはないと思われます。

 客先との宴席を終えて帰宅すると「PRIDE & PREJUDICE」のDVDが届いていました。早速少しだけ再生してみると、19世紀文学の舞台がそのままセットじゃなく撮影されているのはさすがに英国。酔っ払った今見るのはもったいない、一旦DVDを終了してこのブログを書いています。
 もう12月に入ったけど、この年末年始は英国の我が家で初めて過ごします。ああ、楽しみだなあ。我が家は大ロンドンだけど、テムズ川の南側のグリニッジ、その昔はケント州に属していたはず、ディケンズの「大いなる遺産」の舞台はすぐそば。雪は降るのかなあ、どういう世界だろう。

初めての方に

サインイン

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。

最近のコメント

Techonrati

Technorati search

» リンクしているブログ

2010年9月

      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30    

アーカイブ

Creative Commons License
このブログのライセンスは クリエイティブ・コモンズライセンス.